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デザイン作りから頒布当日までの記録

筆者である越前が、趣味で同人即売会向けにオリジナルのカッティングステッカーを作りました。構想からデザイン、頒布までやってみて大変だったこと、注意した方が良い点などまとめた記事を書きました。簡単に私の歴を良いますとイベント参加は何回参加したかは覚えてません!!サークル参加は5回目(2024年5月時点)でした。これからオリジナルグッズの作成に挑戦する方の参考になれば幸いです。

コミケではサークル配置によってはデザインフェスタのような雰囲気の場所もありました。コミケは1回のみで次から、オンリーイベント※の方が性に合っていたので参加するようになりした。

同人即売会以外のイベントだと手作りイベントやアウトドアイベント等様々なイベントが開催されていますので自分の作るものがイベントとマッチしているところで参加するのが一番楽しいと思います。

この記事は同人オンリーイベント※を主に軸にして書いています。これからイベントに参加する方やカッティングステッカーのグッズを作る際に参考にしていただいたら幸いです。

※オンリーイベントとは同人誌即売会のうち、特定のジャンル・属性に内容を限定して行われる即売会の総称です。

カッティンステッカー合成

いきなりまとめ

『必要すぎるくらい時間に余裕を持つ』これ以上に大事なことはないと毎回身に染みます。(お約束ですが毎度ギリギリになっちゃうんですよねぇ…)

何を作って頒布するか決めたいけど、他の人は何を頒布してるの?

こみけ会場内

初サークル参加時のコミックマーケット冬の写真です。ちょうどコロナ明けくらいの時で入場制限などがあった時ですね。

私が参加する同人オンリーイベントでは全体的に二次創作本やイラストメインで同時にグッズも頒布している方が多かったです。例えばイラスト本+シール、二次創作本+アクリルキーホルダーといった形で頒布されたいる方が多く、同時に同人イベントにしては(本以外)グッズをメインとして参加しているサークルも多いイベントになります。

同人即売会では二次創作本、イラストはもちろん他にもこんな頒布物をよく見かけました。

  • シール
  • 缶バッヂ
  • アクリルキーホルダー、アクリルスタンド
  • トートバック(最近ではサコッシュ、エコバック)
  • Tシャツ

など。これらの頒布物は同人以外のアーティストグッズなどでもよく見かけますよね。
更に趣味嗜好が炸裂している頒布物も見かけます。例えば…

  • 手作りアクセサリー(レジン系はよく見かけます)
  • シルクスクリーンで刷ったグッズ(Tシャツ、ポーチ等)
  • マドラー
  • ドアノブプレート

ここまで来ると「この媒体で作ったの!?そもそもそんなは発想ある!?」とすら思う事もあり、作っている人は売ることだけが目的なのではなく、作ることと、デザインすること、自分が作った頒布物がきっかけでお客さんとの触れ合いが楽しみとしている方も大勢います。商品を通じて色々な楽しみ方があるんです。何回か参加して実際に「ファンです」「前回も来ました」と言われるとやっぱりうれしいですね!

カッティングステッカーにしたきっかけ

もともとサークル側で参加したいという気持ちがあり、たまたま就職を期にとカッティングステッカーと出会い、「これいいんじゃない?」って思ったのがきっかけでした。

201x年春頃:突如現れた知人にカッティングステッカーの存在を知らされる(この時は色がたくさんあるとは知らなかった)。

_人人人人人人人人_
> これだ!!! <
 ̄YYYYYY ̄YYYYY ̄

202x年春月頃:就職してカッティングステッカーに出会う

しかも車やバイクなどに使用されてて水に強く長期間長持ちする模様。そしてけっこう色種類がある!そして反射など変わった種類もあるッ!!

自転車との一体感は印刷ステッカーの比にならないくらい抜群なのに、自転車屋さんでもカッティングステッカーの商品の取り扱い少ない印象でした。

「自分のようにこのタイプのシールが欲しい人は多いのでは?」「いや…疑いようがないくらい、いる」「これは絶対いける!」

同人即売会に興味がありサークル参加することを決め、参加する。

そしてサークル参加を継続中!

作る前にまずいろいろやること

著作権などについて調べる

初めて二次創作する方は気をつけて欲しいことがあります。それは著作権があるものは何がOKで何がNGかを頒布するにしっかり知ることが大切です。基本的に媒体となる作品の二次創作物の扱いについては版権元(制作会社や出版元)で公式HPで公表されているのでしっかり確認しましょう。知らずに作って参加する方もたまにみかけます。NGなことなので何も頒布できずに終わってしまうので二次創作する方は気をつけましょう。

参加するイベントによってはルールが違ったりするのでしっかり確認しましょう。越前経験談ですが、同じ同人イベントとはいえコミケとオンリーイベントの雰囲気だけでも違いますし、ハンドメイド系のイベントはガラッと変わりまた。なので「このイベントでこうだった」はサークルサークル参加側でするのは良くないですし、下手したら他の方への迷惑になるので把握しておきましょう。

また著作権の他にも二次創作とはいえデザインやイラストなどパクリやそのままの流用に関してはいけないことですしあまり良い気持ちではないのと、他の参加者への迷惑になるので他の参加者がどんなものを作っているか多少は確認します。

越前もデザインを模倣された時はモヤっとしました…所詮二次創作なので目を瞑りましたが…

制作する時間の把握

カッティングステッカーを注文した時に制作期間がどれくらいかかるか把握しておくことが大事ですね。「締切間に合わなくて新作落としました。」などよく聞く話だと思いますがイベント日までに出来上がったものがいつ手元に来るか逆算し、何日前までに「入稿はこの日まで!」「これをする!」「あれを終わらせる!」などを決めておくと動きやすくなると思います。なので個人的にですがこの日までに入稿したら商品が自分の手元にくるかを把握し、デザインを考えるのに煮詰まった時などのことを考えて2、3回区切りをつけてデザインを作成していました。

越前は企業戦士なので基本的に作業するのは帰宅後と休みの日なので参考までに制作スケジュールを教えちゃいます!

  • デザインラフ考える ⇒イベントに参加を申し込んだ日からイベント開催1ヶ月前までを目処にデザインを思いついたらメモれるようにスケッチブック持ち歩いてラフを描いたりします。

ここからが大切です!!

  • 入稿14日前デザインラフ完成 ⇒ ラフを清書する。

  • 入稿7日前デザイン完成締切 ⇒ 絶必!!!!データチェックとスペルチェックする!!!!!

  • 入稿3日前 ⇒ 再度データチェックとスペルチェック絶必!!!!(確認怠って誤字ったまま頒布しました(T ^ T))

  • 入稿絶対死守ライン ⇒ 絶必!!!!!!!
    以上4点はカレンダーに書き込んでおきましょう。約束ですよ!

カッティングステッカーのデザイン

デザイン作りに関しては上記の著作権等を踏まえつつ、ステッカーの貼るところの需要など考えサイズやカッティングステッカーの表現できるものを作りました。

二次創作本でもグッズで参加でも同人イベントは仲間もとい同士が集まる場所なのです。なので「これ好きでしょ?」精神で作るより「自分が欲しいもの」を作る方がある意味作品の発表の場なので頒布品としては人気がでます。大概の人は好きなものを作ってイベントに参加しているのでそのスタンスの方を多く見かけますし私もそのスタンスでやっていますので「自分が欲しいもの、使いたいもの」をデザインしています。

あとは反射シールで車に貼れるデザインや、携帯に貼れるサイズのものや自分でカス取り※する場合は細かすぎると自分が苦しむので大量に作る際は極力小さすぎるものは避けたりしました。

デザイン作成
ステッカーの出力可能のサイズかチェックしています

ステッカーの出力可能のサイズかチェックしています

デザイン作成している時の越前「うん!おしゃれ!天才か!?小さい?いけるいける!!」

カス取り※している時の越前「誰やねん!?こんな細かいデザインにしたやつはァ!!!!」と毎度やってます。

※カッティングシートの不用な部分を取り除く作業のことを「カス取り」と言います。

イベントまでの準備するものなど

最近では同人即売会についてのブログなどもたくさんありますので自分に合ったサイトのものを参考にして必要なものを準備しました。

ざっくりですが当日慌てないように考えてたブースのレイアウト

ざっくりですが当日慌てないように考えてたブースのレイアウト

見本用に下敷きに実物を貼ったもののイメージ

見本用に下敷きに実物を貼ったもののイメージ 

ステッカーの準備はもちろん大切ですが、その他にもブースにおく見本や頒布物のレイアウトもある程度考えとく必要があり当日に「あれが足りない」となっても近場に欲しいものが売っているとは限らないので事前に用意しておきました。
当社でのカッティングステッカーは転写の際、和紙を利用するため実物の色がわかりづらいのと、カッティングステッカーに触れたことのない方の為に見本として実際にものに貼ったものを準備しました。他に100均で透明のスマホケースやステンレスのコップなどに貼ってものを置いてました。
最低でも油性ペン、ハサミ、マスキングテープ、スケッチブックがあれば何かしら対応できました。あとお釣りは当たり前ですが準備はしておきましょう。(初参加の時は両替できるところでしておいたり、日常生活でお釣りを作ってある程度貯めたりしてました。)

カッティングステッカーの金額設定

シビアな話になりますが、同人即販売会ではあまり他の方のの金額設定はあまり聞かないですが、基本的に同人即販売会自体がお金儲けの目的で参加はNGですので、私の場合は原価(QWで購入した値段)+作業料で設定しています。 たまにあきらか原価より下回って頒布している方もいました。愛ですね…。

もし同人イベント以外でオリジナルのものを売るのであれば設定は変わってくると思います。

一度、手作り系のイベントに行った時に聞いた話になりますが「今この値段ですが、〇〇で出店する時は値上げします」とおっしゃっていましたので出展料で商品の値段を変えている方もいらっしゃいました。

販売当日、イベントを終えて…

同人即売会では漫画やイラスト、グッズ系(アクリルキーホルダーなど)が多く、カッティングステッカーの媒体を扱っているのはまずいない。いても紙媒体系のものが多い印象でした。
やはりカッティングステッカーについて知らない人が多く、買っていただいた方には念の為全員に貼り方の説明の紙をつけて渡し知らないと言う方には貼り方の実演をし、さらに練習用に小さなサイズのカッティングステッカーをサービスでつけてました。

お手頃なシールとは違うので転写式で貼るということを知らない方も多くいた中、バイクや車にカッティングステッカーを貼っていて知っている人と仕事で扱っているという方もちらほらいたので、カッティングステッカーは同人即売会ではマイナーな媒体で、もしカッティングステッカーを扱うのならアウトドア系のイベントに出店するのが需要があって人に手に取ってもらう機会が多くなるのではないかと思いました。

最後に

イベントの検索結果

この記事では同人オンリーイベントの話を軸に書きましたが、同人イベント以外にも様々なイベントがありますので例えば「ハンドメイド イベント 関西」で検索しますとけっこう出てきますの自分の行きたい、参加したいイベントがあれば探してみてはどうでしょうか?サークル参加は難しいけどイベント参加だけでもとても楽しいのでぜひ興味のあるイベントへ行ってみてください!そしていずれサークル側で参加したい!!と言う方もぜひ行ってみて参考になったりそういった見せ方があるのか!といった経験もできますので行くだけでも勉強になります。

そしてステッカーを作ってみたい方はぜひクワックワークスでご注文くださいませ〜

当社はたくさんのシート色の種類があり、反射シートなど特殊なシートも取り扱ってます。そして1枚から何枚でも好きな数を注文できますのでぜひ自分でデザインして注文してみてくださいね〜

装飾用シートの代表的製品である「カッティングシート®」は中川ケミカルが商標登録していますが、今では一般的名称として浸透しています。
中川ケミカル社の公式サイトより引用

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上記の解説から、この記事ではカッティングシート ≒ カッティングシートや一般的な装飾シート(リメイクシートなど含む)として解釈し執筆しています。

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